西東京市社会福祉士会 第9回研究会 「後見人のしごと」

「社会福祉士」という仕事はどういうものだかお分かりになるでしょうか?相談援助を担うソーシャルワーカーの国家資格であり、生活に支障が出た場合に相談にのり関係機関との連絡調整を行うものです。中でも重要なのが「成年後見制度」です。12月6日(日)、社会福祉士会の定例研究会が行われ、権利擁護センターぱあとなあ東京担当理事の星野美子氏、同相談員の熊倉千雅氏による成年後見人に関する講演が行われました。熊倉氏の後見人制度の説明とぱあとなあ東京への相談内容の説明がされました。相談は年々増加しており、その中で成年後見人は財産の管理と、施設入所などの契約を行います。特に重要なのは「自己決定の尊重」、本人の意思に配慮するということです。続いて星野氏は成年後見制度についての報道のされ方について、横領に係ることが多くそのほとんどが親族であることを挙げました。裁判所は不正防止のために様々な措置をしていますが、問題の根本は成年後見制度に対する周知が足りないこともあり、本人への配慮がなされないことが懸念されます。社会福祉士は権利を擁護しながらも、本人の意思を尊重しながら緊急時には保護を優先させるなどのバランスを考えることが権利擁護の視点として大事であるということでした。