今回の講座は、人類誕生から連綿と続いて来た「出産・産後」に、ITを使って新たな情報提供を、というテーマです。参加者は、出産を控えたカップルから、出産よりもITに興味があってという方までさまざまでした。
最初に太田さんから「出産・産後」について、女性の体の変化が引き起こす心の問題などを学びました。「身の回りの誰よりも自分は産後に詳しいと思えるようになって帰って欲しい、当事者以外の理解も大切ですから」という熱い思いを最初にうかがいましたが、その思いが届いたとわかる感想が多かったようです。

続いて林さんから、NPO法人マドレボニータ作成スマホアプリ「ファミリースタート（9月24日正式リリース）」の紹介があり、アプリに欲しい機能についてのアイディアワークが行なわれました。
こちらのアプリは、出産・産後に関する情報を妊娠中から学び、準備できるように工夫されています。アイディアワークでは、さらに欲しい機能を想像し、二人一組で相談、さらに相手を変えてもう一度相談、最後に発表しました。アイディアを他の人の視点で練り直し、磨き上げることでより良いものになってゆくことを実感しました。
マドレボニータは出産・産後についての出版物も出しているのですが、より簡単に情報を手渡したい、その情報をうまく利用するための手伝いもしたいと、アプリ化を考えたそうです。それがGoogle インパクトチャレンジに採用され、技術や資金のバックアップを受けられたことで、実現へとつながったとか。
「出産・産後」を新たな視点を持って迎えられるこのアプリ、多くの方に活かされますように。

＜取材:ままペンシル 徳丸由利子
写真撮影、カメラボランティアの方:勝 正俊　＆　佐藤益美＞