オープン・コラボ講座「ITによる行政との新しい協働について」

オープン・コラボ講座「ITによる行政との新しい協働について」

行政などが提供する情報の中から欲しい情報をまとめて一覧できるようなスマホアプリを作成・活用するための講座が開かれました。参加者は男性が多めの16名でした。
作成のためには多様な人材をつなぐ人が必要になりますが、IT技術に詳しい必要はなく、詳しい人につながれば良いという視点が、講座前半のキーポイントでした。

後半では、グループにわかれての話し合い。まずは「どんな地域課題をITで解決したいと思うか」について。続いて同じ話題でメンバーを変えて行い、最初のメンバーに戻って「出された地域課題・アイデアをどのように展開・取り組みたいか」具体的に自分にできることを考えるという形に進んでゆきました。
話題として多かったのは「高齢者の諸問題への情報提供」「断絶しがちな世代間をつなぐ情報は何か」など。スマホは高齢者には敷居の高いツールだという声に「必要ならやるようになります、自分がそうです」という反論も出されるなど、活発な意見交換が行なわれました。
結論として出たことは「課題を具体化するにあたって、問題となりそうなことはどこだろう?」という視点からの問題提起が多かったように思います。具体的に自分に何ができるのかを自身に問うには、与えられた時間ではとても足りなかったかもしれません。

とかくITが絡むと「自分ではできない」などと諦めがちです。 例えば、どんな施設があるのかを地図上にまとめるマッピングアプリは、比較的簡単に作ることが可能なのだそうです。また、他の地域で作られているアプリをデータ部分のみ差し替えて自分の欲しいアプリの作成に使うことも可能であり、実際にそうして使われているものがかなりあるのだとか。
できることから始められる、そのために必要な情報は、講師の先生にうかがうことができる……これもまた、ITの良さなのだろうと感じた講座でした。
季節は春。新しいことを始めるのに、よい季節でもありますね。
(取材:ままペンシル 徳丸由利子)